そして……10分後。
「あ、杏樹様!」
エントランス中に響くくらいの大音量の声で、名前を呼ばれた。
パタパタと書類を抱えて、走ってくる男の人が見える。
北原さん。
これ以上……注目させないで下さい。
社員の皆さん、み〜んな見てますから。
「僕の方から、お届けするつもりでしたのに……わざわざ取りに来ていただくなんて……」
すみません!と頭を下げられた。
「良いんです。気にしないで下さい。あたしの方こそ、お忙しい中にお呼び立てしてすみません」
ニコッと笑って返す。
すると、ポポポ……と顔を赤くする北原さん。
どうしたんだろう?
首を傾げると、さらに赤くなった。
「惚れたら……しゃ、社長に怒られる……」と北原さんは呟いてるし。
はて?
赤くなる理由がわかりません。
「あ、杏樹様!」
エントランス中に響くくらいの大音量の声で、名前を呼ばれた。
パタパタと書類を抱えて、走ってくる男の人が見える。
北原さん。
これ以上……注目させないで下さい。
社員の皆さん、み〜んな見てますから。
「僕の方から、お届けするつもりでしたのに……わざわざ取りに来ていただくなんて……」
すみません!と頭を下げられた。
「良いんです。気にしないで下さい。あたしの方こそ、お忙しい中にお呼び立てしてすみません」
ニコッと笑って返す。
すると、ポポポ……と顔を赤くする北原さん。
どうしたんだろう?
首を傾げると、さらに赤くなった。
「惚れたら……しゃ、社長に怒られる……」と北原さんは呟いてるし。
はて?
赤くなる理由がわかりません。


