過保護も過保護だよ。

繭ちゃんみたいに、小さな子どもじゃないんだから。


それに、そろそろ自分のことも大切にしてよ。

すっごく疲れているんでしょう?

無理しないで。

あたしのことは、多少放置したって構わないから……ゆっくり休んでほしい。

陸に倒れられたら……たくさんの人が困るんじゃないの?

あたしだって、イヤ。


「まったく……バカ」


でも頑張ってて……本当にダウンした時には、看病くらいしてあげるよ。


「陸……大好き」


柔らかい髪を撫でて、小さく呟いた。




しかし。

この3日後……。


恐れていたことが、現実になる。


そして……“あのこと”も大学の人達に、知られることになった。