地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

そして、渡されたのがこのメガネ。

黒ぶちのおしゃれなダテメガネ。

高1までかけていた瓶底のようなものじゃない。


「自分で力を制御できるまで、もう一度かけるようにしなさい」


じいちゃんが渡してきた理由はこれだった。


無意識に術を発動させちゃったから、反省と修行の意味も込めてかけろと。

メガネには、高1の時までと同じように力を制御する術がかけられている。


「本当に危険だと思った時しか外さないこと。制御出来るときなら、少しくらいなら外してもよいぞ」


そう約束させられた。






「だからね、メガネは取っちゃいけないの……」

「ふーん」


話し終えると、陸にじーっと見つめられる。


あんまり見つめられると照れるんですが。


チラリと視線を外して、名前を呼んでみた。


「り、陸?」

「ん……」


──カチャ


「ひゃあっ……ちょっ」


さっき、あれほどメガネだけは取らないでって言ったのに。

何を考えてるのか、あっさりと陸に取られる。

そのまま自分がかけた。