地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

言った途端───。


「はあ゙!?」


活動していた陸の手は、ピタリと止まり……ギロッと睨まれる。

こ、怖いッ!

なんで怒るの!?


「ダメ。ムリ。バイトなんてすんな」


ええぇぇええ――!?


即座にダメだと言われて、納得できるわけない。


「なんでダメなの??」

「アブナイから」


はい!? ますます意味不明……。

余計に納得出来ない。


「もう大学生になったし、子どもじゃないもん……バイトしたっていいでしょ?」

「……」


陸の服をギュッと握って、顔を見上げた。

しかし……閻魔大王の表情は硬いまま。


「いいよ」とは、言ってくれない。


じいちゃんは、賛成してくれたのになぁ……。