「あっ、アキちゃん!!!」




後ろから、走ってくる人…



「ぁ……蒼多くん!!」


「え…!?」



アキの隣に来たのは、葵くん?


なんでそんなに親密そうなの?




「……ぁ、まさか…」



アキが待ってたのは、葵くんのことだったんだ。


なんとも近寄り難い二人の雰囲気は、誰から見ても………




…きっとお邪魔だよね。


そう思ったあたしは、二人から離れて、校庭の中に向かって歩いた。




………と。



グッ



「…!!?」




いきなり腕を引っ張ってきた犯人は……



「…悪い。もっと早く来れるかと思ったんだけど。」



一番会いたかった人。


巾着の中で、アキにもらったチョコが、赤くなるあたしを見て笑った気がした。




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