「なら…陛下が許すなら記憶捜索をいたしましょう」


沈黙を破ったのはロキだった


「記憶捜索か…」


「えっ…と…なんですか?」


クリーム色の髪を揺らしてロキに近づいた


「記憶を捜索するんです。魔方で。ある程度は思い出します」


―私の記憶が解る!?
自分が何者かが解るならやりたい!!


唯はダンテに走っていき頭を深々と下げた


「やります!!私が誰だか解るなら…やらせて!」



「解った。水柱へ行こう」


ロキが優雅に立ち上がりニコッと笑って陛下にお辞儀をした