「私に何か…?」


淡いクリーム色の髪を揺らして陛下に近づいた


「陛下…?」


「あっ…いや…」


「陛下…この娘です」


ロキが陛下に背中を押すように言った


「……」

―陛下…?


ロキが陛下をみていると視線の先をみた


目が彼女を見つめたまま動かなくなっていた


「陛下!」

「ぁつ!ぁぁ…すまない」


陛下の黒髪が揺れる


「娘。泉の侵入者として捕える。騎士よとらえよ!!」


綺麗な顔立ちの陛下の口からでた命令を忠実な騎士が唯の手に紐をくくった