時の女神

バルコニーへのドアをてにかけて、キィ…とゆっくり戸をあける


ヒューと肌には冷たい風が刺さる



「いたわ…」


みつけた!
この私をここまで侮辱して…ゆるさないわ!



白いベンチにすわる後ろ姿

「ねぇ

あなたちょっとお話よろしくて?」


ピクッと肩をはねらせて、振り向く



「マリア姫様?


どうかいたしましたか…?」


「ええ…

貴方に言いたい事がありまして。

直にいいますわ。ダンテ様とお関係は?


なぜ貴方みたいな方がお側にいまして?」


いきよいが有りすぎて綺麗なマリアの顔が歪む