ユイはあまりにも目立っていた

―――
――――――

「ダンテ様…今日は私をエスコートしてくださるんでしょう?行かないで下さい…」


マリアは必死にダンテを止めていた

ダンテはマリアのそんなしぐさに目を開き驚いた


「ぁ、ああ…」


けれどダンテの心はユイに向いていた


「陛下ここにいらしていましたか。遅くなりました」

ロキがダンテを見つけた


広い会場の真ん中に2人はいた。探すのはかんたんだった


「ぁあロキか…なんだ?ロキがユイをつれついたのか」


「えぇ、たまたま会いまして。一緒に参りました」


普通の会話をするダンテとロキその両隣は美女が2人

マリアはニコリと笑いユイは頭を下げた



マリアの目には嫉妬の色が見え隠れする


――この方が…


「お初めにかかります。マリアと申しますわ」


ダンテの真横に立ちすかざず腕をダンテにまわした


「あっ…初めまして、ユイに言います」


ユイはロキの横に立ちマリアを見る


―綺麗な人‥
ダンテとお似合いだなぁ…



ユイの目には悲しみが見え隠れしていた