うんと高い秋の空が、青々と輝いている。


少し冷たいと感じる空気に、紅葉が舞い落ちる小道。


呼吸をするたびに、もうすぐ訪れる冬の寒さを体の内側から感じ取ることができる。


そんな、ある日。


珍しくかかった虹の橋に目を奪われた私は、学校の昇降口の前で立ち止まった。


しっかりと、山から山へかかる虹の橋をどうしても携帯電話のカメラにおさめたくて何度目かのシャッターを押す。


「う~ん……」


が、光の反射でどうしても綺麗にはとれない。