これは何?


夢?


そうだ。きっと夜中に呼び出されたから眠っちゃったんだ。


そう思い、自分の頬を思いっきりつねり上げる。


「痛いっ!!!」


そう叫び、今度は痛みでなみだ目になる私を見て、すぐるがフワッと微笑んだ。


王子様みたいな、笑顔。


「碧、お前って変」


死んだはずのすぐるに一言そういわれて、ムッとする。


「なによ!すぐるが死んだって聞いて、あわてて来たんだからっ!!」