けれど、それは紛れもない事実だ。


父親を入れても2人か3人くらい。


しかも、父親以外の異性とはほとんど連絡を取り合ってはいない。


「碧ってモテないんだな」


「そのモテない女に突然キスしたのはどこのどいつよ」


ムスッとする私の額に、すぐるが軽くキスをした。


「契約内容はこれから増やしていくから。とりあえず名前の呼び方だけは忘れんなよ」


「……わかった」


コクンと、素直にうなづく私。


キスされた額が、ジンジンする。