いぢわる王子様

「碧さん、ちょっといい?」


美人で秀才な清子さんはそうやって私に話しかけてきた。


「はい?」


「あなた、さっきの授業で寝ぼけて『森山すぐる』って言ってなかった?」


そう言って、清子さんは長いまつげの目を細めた。


同姓でも、うっとりするしぐさだ。


「言いましたけど……」