☆☆☆

それから一日は、ほとんど机に突っ伏した状態で過ごしていた。


少しでも顔を上げたら、涙が出そうだったから。


お昼になっても、食欲がわかない。


大好きなメロンクリームパンも、食べたいと思えない。


律……ごめんね。


本人を目の前にして言えたら、どれだけ楽だろう。


けど、律はあれから私と目もあわせてはくれなかった。


「碧さん」


そんな私に、後ろから誰かが背中をつついてきた。


「……なに?」


少しだけ涙に濡れた顔で、振り向く。


清子さんだ。