いぢわる王子様

風が、冷たい。


頬を殴られるような、衝撃。


コイツニハナ、イイナズケガイルンダヨ。


スグルニハネ、イイナズケガイルノヨ。


「碧ちゃんも知ってるだろ、こいつの家。

いい所のボンボンだからさ、生れ落ちたその瞬間から、結婚の相手は決まってるんだよ」


清子さんの言っていた事を、誠先輩がそのまま口にしている。


その瞬間、私の脳裏にある定義がうかんだ。


まさか……清子さんがすぐるの……?