いぢわる王子様

「いつまで待っても、お前の『いつか』なんて来ないんじゃないか?」


すぐるは俯いたまま、顔を上げようとしない。


少し、肩が震えているようにも見える。


「碧ちゃん」


誠先輩が、私に向き直る。


「こいつのかわりに、教えてやるよ」


「え……?」


やだ。


聞きたくない。


怖い。


必死でイヤイヤと首を振る私に、誠先輩は口を開いた――。