いぢわる王子様

「森山、俺碧ちゃんに告白したんだ」


誠先輩っ!!


なんで? なんで今そんなこと言うの!?


振り向くすぐるの顔を、見ることができない。


私の視界には、真っ暗な地面だけが一杯に広がった。


「碧、本当なのか?」


「……一週間くらい前の……帰り道に」


声が、震える。


どうしていいかわからなくて、手に汗がにじみ出る。


「どうして言わなかった?」


「なん……か、言えなくて」