森山すぐるの、整った綺麗な顔がすぐ目の前にある。


「碧。今日からお前俺の女な」


すぐるの手が、私のアゴにかかる。


女!?


「ちょっと!!」


あわてて身をかわそうとする私の体を壁に押し付け、森山すぐるは私に2度目のキスをした。


「お前みたいに気の強い女、さがしてたんだ」


私のファーストキスを簡単に奪い取ったこいつは、そう言って王子様のような笑顔を見せた――。