この人に傷つけられたのに、なんで甘えてるんだろう。


この人がいなければ傷つかなかったのに、なんで安心するんだろう。


「碧、今度は何があった?」


すぐるが、私の頭を優しくなでながら、ささやくように聞いてきた。


「……制服……」


たったそれだけ言うと、すぐるはすべてを理解したように、大きな息を吐き出した。


「ごめんな、碧」


「今までの子達も……?」


「……あぁ」


「なんっ……で!!」


「ごめん、碧。ごめん」


なんで?


なんで謝るばかりなの?