いぢわる王子様

スカートに書かれていた、名前。


着れなくなってしまった制服は、体育館裏の焼却炉へ捨ててきた。


けど、その名前だけはシッカリと覚えている。


「さぁ、聞いたことないよね」


着替えを終えた律が、クシで髪をとかしながら出てきた。


これで、私一人が体操服姿だ。


その上遅れて教室へ入るなんて拷問のように恥ずかしいが、仕方がない。


「長浜弥生って人、何か関係があるのかな……」