パーティーは、いたずらというショックな事件が起きたその数時間後には開かれていた。


「碧、今から家にこないか?」


ゴミ箱の中身を人の少ない学校の裏庭で、すぐるが『偶然』持っていたというライターで燃やし尽くしてからの、一言。


「へ?」


私の隣には、律もいる。


「俺、今日誕生日なんだ」


「誕生日!?」


そんなこと全く知らなかった私は、驚いた後に何の準備もしていないことに気づく。


「私、知らなくてプレゼントとか用意してない」