「隠し切れてないんだよ」


そう言い、アッサリとすぐるに見つかってしまったゴミ箱。


「なんでもないよ」


慌てて、手を振る。


でも、そんなことで騙せれるすぐるではない。


半場強引に押しのけられて、ゴミ箱の中身を確認された。


「なんで隠す?」


ゴミ箱から顔を上げ、すぐるが言う。


目つきが、こわい。


「なんでって……」


そう言われても、うまい返事ができない。