あ、職員室行くんだった。



あたしは一番肝心なことを
思い出して職員室へむかった。


「失礼しまーす。」


「おう、野田。あれ、黒田は?」


「知りません。」

あたし関係ないもんね。
後でおこられちゃえばいーんだよあんな奴。


「あいつまたサボリか。まぁ、いいや。」


えっ、いいの!?
あたしは心の中でつっこんだ。


「とりあえず野田、授業に集中してなかった罰ゲームとして。これ、持って行きなさい。」



「ふぇ?」



先生が指した指の先には、新しく使うと思われる教材。



クラス全員分なので、けっこうある。



「これ1人で?」



「黒田と半分ずつ、持って行かせようとしたんだが。黒田が来ないからな。」


「いや、無理です。」


「先生手がはなせなくてさ。なっ、頼んだよ野田。」








無理だぁあーっ。





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