バタン 「はぁ…はぁ…はぁ…」 死ぬかと思った。 「咲希ちゃんおかえり。早かったわね。あら?お醤油はー?」 「売り切れてた」 「なら千円」 「ひったくられた」 「何やってんのよ。ひったくりなんてボコボコに…」 「お母さん、疲れたから部屋行くね!」 まだ心臓が痛い。 走ったからじゃない。 あのヤンキーさんにアッパーをかましたから。 あたしはベッドにダイブした。 怖かった。 あたしよく生きてたな。