俺はゆっくりと食堂のドアを開けた。



「あ…龍ちゃん起きたんだ。おはよ」


「おぉ…」



なんつーか。
当たり前だが気まずい。




「お腹空いたよね?ちょっと待ってて」



律花も俺と顔を合わせようとせず、俺の夕飯の準備をする。





ガチャガチャと準備をする音がするが急に静かになった。



「聞いてた?よね…」



小さく律花が言った。



「あぁ…わりぃ」



俺も小さく言う。



「そっか、だよね」


へへへっと律花が力なく笑った。