不良のたまり場


確か、彼女がいた
ベランダの教室は
演習室Bだ。

俺は少し下がった
ズボンを上げ、
こ走りをする。

そしてこっそりと
そのドアを開けた。


「ビビり」


声が聴こえた。
女性の通った声だ。


「…。」

「あんたに言ってるのよ」


“あんた”
それは俺の事みたいだ。