「殺して埋めたのか……。二人の名前は?」 「岬 由美ちゃんと、佐伯 真希ちゃんで~す」 「もう一つ。この廃工場、表に『堺鉄工製作所』と看板があったが、お前達に何か関係があるのか?」 ゆっくりと、携帯電話の向こうに聞こえるように発音する。 「別にぃ。ネットで、『心霊スポット』で見付けたのさぁ。いい穴場だろう? 俺たちの秘密基地なのさぁ~」 「そうか。教えてくれてありがとうよ」 ついでに、おつむが軽くて助かったよ! 良介は、心で毒付いた。