行き先はいつも
あのお店

あなたはもちろん
あたしにとっても

大切な、大切な
あの人が居るとこ

あなたにとっては彼女の
あたしにとっては親友の

あの子が居るとこ


『いつもありがと』


ぷっくりとした
頬を持ち上げ
パッチリとした目を細め

“店員さん”は言う


いつものやり取りの
幕開け


あたし達は
お互いを見つめてから
店員さんに目線を戻し


『ただの寄り道です』


そして
ゆっくりと微笑んだ