{智士side}
えっとー、
「コイツは何を持って帰ればいいんだ…?」
たぶんマジメちゃんだから教科書類は全部持って帰るだろ。
ま、とりあえず机の中に入ってるやつだけ持って帰ればいっか!!
「文句言われても別に俺のせいじゃねぇよな、うん。」
そんな独り言を呟いていたせいか、俺に近づいてくる気配に全く気付かなかった。
気付いたときには既に背後に。
「さーとしっ♪」
「うわっ!!ってなんだよ、里桜かよ。」
そうそこにいたのは里桜で。
「こんな時間まで何やってたのぉ?」
最近、里桜と会話していないことに違和感を感じていた。
「ちょっと怒られてた(笑)」
「あー!!わかった!!
智士ってば授業サボってたもんねぇ!!」
「あ、うん。まぁ。」
「…じゃあ、綾も一緒ってこと?」
雰囲気が変わった。
「そりゃあ、一緒にサボってたからな。」
「どうしていつも綾といるの?」
「春香と夢斗が二人でいなくなるからだよ。」
「でも、智士には里桜がいるじゃん。」
「…は?」
何言ってんだコイツ
「里桜がいるのに!!いるのに、どうして…?」
「え、ちょ、」
「里桜より綾の方がいいの?どこが!?」
「お、落ち付」
「落ち着いてられるわけ無いでしょ!?里桜は、里桜はこんなに…」
そこで言葉を切った里桜は、顔をあげた。
その時、ハッと息を飲んだ気がした。



