「ねぇ、さっちゃん?」
「あー?」
「んー…、何でもない。」
「ふっ。何だよそれ。」
「あ、今鼻で笑ったでしょ!?
そういうの傷付くわー。」
「そんな棒読みでよく言えるな!?」
「でも傷付いたのは本当だもーん。」
「はいはい(笑)」
そんなくだらない会話。
いつもの何でもない会話。
でも何故か、特別に感じた。
きっとそれは智士と二人で"サボった"からで。
二人だけの"秘密"の時間だったからで。
それ以外に深い意味はないと思ってたから、
だから、二人で中身のない会話ばっかりしたんだよね。
ただ単に、サボった時間を満喫しようとしてたんだよね。