「で、って何が?」
この子は嘘が下手なんですよ。
「なんか言いたいことがあったんじゃないの?」
そう言うと、智士は驚いたような顔をした。
「な、何でわかるの?」
「…こんだけ長く一緒にいたら嫌でもわかるでしょ。」
なんか言葉にするとちょっと恥ずかしい。
「……」
だからそんなに驚いた目で見ないでよ。…恥ずかしい。
「…で?結局何よ?」
「あ、のさ…」
キーン コーン カーン コーン
またチャイムかよ…
どんだけうちらの会話を邪魔したいんだよ、このチャイムは!!
「……」
「……」
ほら、また沈黙になっちゃったじゃんか。
「さと…」
「お前さぁ!!」
ビクッ
何か、おかしい?
少し離れたところにいたうちの元に、智士が大股で歩み寄ってくる。
怒気を含んで
「な、なに」
気づけば智士は目の前に来ていて、
「隠し通せると思ったのか!!」
目の前の智士は本当に怒ってて。授業やってる教室に聞こえるんじゃないかって思うほどの大声を出して。



