キーン コーン カーン コーン
「「あ。」」
「じゅ、授業終わった?」
「マジかよ…」
こんなにもサボった感がないサボり方ってあるんだろうか?
「…まぁしょうがないけど帰ろっか。放課になったから誰か来るかもしれないし。」
「…っ!?あ、あぁ…」
「?」
なんか智士の様子がおかしい。妙に不安気に見えるし、泣きそうにも見える。
「…さっちゃん?」
「……」
やっぱりおかしい。いつもだったら何かしらは言い返す筈なのに。
「…なぁ、綾。」
「ん?どうした?」
「あのさ…、」
そこで智士は一旦言葉を区切ると、うちに目をしっかりと合わせて、何かを決意したように次の言葉を紡いだ。
「もう一時間サボらねぇ?」
「……」
「……」
「…何て?」
「だから、サボろって。」
まぁ確かにサボった感じはしないけどね。
でも実際ちゃんと一時間サボっちゃってるからね。
「…佐光に怒られる覚悟はできてる?」
「おぅっ!!」
我が儘さっちゃんは一度決めたら絶対に曲げないもんね。
可愛いんだか憎たらしいんだかわかんないような性格しやがって。
「はぁ…、しょうがないなぁ。一緒に怒られてやりますか!!」
「やった!!さすが綾!!」
「…で?」



