これ以上真弥に酷いことをさせたくない。
そう思ったうちは、真弥がまだ倒れている間に急いで階段を駆け上がった。
「…は、っ」
何故か、思い出す真弥の顔はぼやけてて。
さっき見た狂気に満ちた顔が頭にこびりついて離れなくなった。
「もう、いいや…」
智士を捜すことなんて止めよう。
先に図書室に行って待っていればいいんだ。
そして、入ってきた智士に一杯文句を言ってやるんだ。
その後、困った顔してる智士をいっぱい殴って、説教もしてやるんだ。
それで、疲れたら寝ればいいんだ。
智士と一緒に、寝てればいいんだ。
真弥のことなんか頭から離れるくらいに、深い眠りに落ちればいいんだ。
そして、帰った後に春香と夢斗に二人で怒られればいいんだ。
そうだ。
そうなんだ。



