「とにかく早く行こ!!」
「何張りきってんの?綾って本当お子様だなぁ。」
ゴスッ
「ガハ…ッ!!」
「夢斗に智士の秘密色々ばらすぞ?」
「…す、んませんでした。」
勘違いも度が過ぎると迷惑しかかけないんですよね。この子と過ごすようになってそれをひしひしと感じるようになりましたよ。
「つか、綾って俺のどんな秘密知ってるの…?」
「……内緒。」
とか言いながら何一つとして知らないんだけどね!!
まぁ適当にはぐらかしておけば、智士は自然に恐怖に戦くだろう。
「それより、本当に図書室に行くの?」
「…駄目なの?」
だからそんなに上目使いで見ないで欲しいんですってば。
「駄目じゃないけど…、早く行動しないといつか見つかるよ。」
授業始まってからかれこれ10分は経つから、今先生に見つかれば言い逃れはできないし。
「そうじゃん!!じゃあ早く行くぞ!!」
そう言い残して智士は先に走り出してしまった。
「…場所知らないんじゃなかったのかよ。」
今迷われて騒がれるのも面倒だから、追い掛けなきゃな。
本当に世話の焼けるお子様だよ。



