{夢斗said}
俺は、必死で声を押し殺して泣いている春香に手を伸ばし
抱き締めた。
なんでこうなってるのかというと
事の始まりはちょっと前に戻る。
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里桜と綾が今にもケンカしそうになってる。
春香は里桜が現れてから急に怯え始めた。
今まで見たことのないような弱々しい表情だったから…
だから俺は気付いたのかも。
小学校の頃の春香に傷を植え付けたのは里桜なんだって。
だから俺はしばらくして春香を呼んだ。
春香はちょっと迷ってたみたいだったけど、綾と一言二言交わしてから俺の方に来てくれた。
「どうしたの?夢斗。」
何もなかったかのように明るく振る舞うアイツだったけど、
「お前、俺を誰だと思ってんだよ?
そんな辛そうな顔で笑うんじゃねぇよ。」
「…別に…何も辛くないよ。」
「嘘つけ。」
「嘘じゃないっ!!
夢斗にうちの何がわかるのっ!?」
…それ地味に傷付くんだけど。
「春香のことなんてほとんど知らねぇよ。
だから俺はお前のこと知りたいし、いつもお前のこと見てる。
だからちょっとの変化にも気付くんだよ。」
「…っ…。」
「俺がお前のことを好きだから。」
「…え?」
「だから、好きなんだよ。」
ん?俺何言ってんだ?
「…あ///えっと…その…///」
「…本当…っ…?」
「///
お…おぉ。」



