…でも、もっと最低なのはうちかも。


智士と仲良くなりたいがために、

「…里桜に…ついていきます。」


友達を裏切っちゃうんだから。


「これで、ようやく里桜たちの仲間入りだね♪

…ようこそ。」


ゾクッ


不意に寒気がした。


まるで、ここに入るうちを必死で止めるように。


でも、もう決めたんだ。


「…よろしく…お願いします…。」


この世界に一歩踏み込んでみようって。



「じゃあ早速、入団証として…

綾のこと好きな奴探ってこい。」


里桜のそのドスのきいた声を聞いて、

あぁ間違えたかもって思ったけど。



「はい!!」


うちは逃げないよ。


最後まであんたに立ち向かってやるよ、綾。


{真弥said 終わり}