「ね?春香ちゃんと夢斗君?」
「「……。」」
「二人でいたんでしょ?」
「「…はい。」」
春香と夢斗が渋々頷く。
が、
「おい、綾!!俺を置いてくな!!
戸上と里桜は一緒に居るってなんでわかるんだよ!!」
空気の読めねぇバカが一人。
「…いちいちうるせぇな。安斉が見た。以上。
これでいいか?」
「お、おう…。」
「で、二人で何してた?」
「お話を…。」
「20分も?」
「はい…。」
「その現場は誰かに見られた?」
「「「…は?」」」
いや、智士は別にハモらなくてもいいんだけど(笑)
「なんで見られちゃだめなの。」
「考えてみてよ。
里桜ちゃんが見てたとして、それを二人ができてるって勘違いする。
それを、夢斗を好きな人か、春香を好きな人に言う。
そうなると大変なことにならない?」
「「……。」」
「まぁそれは後々で。
問題は真弥だね。」
皆も思い付かないらしく黙っている。
「あ。」
「どうした、智士?」
「あれ。」
あ。
智士が指差した方には、俯きながら此方に向かってくる人影が。
「真弥!!」
声に気付いたらしく、真弥はパッと顔をあげた。
「……。」
…あれ?今、目あったよね?
ってことは、逸らされたのか?
何故に?
もしかして私は知らないうちに大変失礼なことをしてしまったとか…
「マジか!?」
「お前さ、前から思ってたんだけどよ。大半はきっと心の中で喋ってるんだろ?でも、その結論だけ叫ばれても、こっちは何のことだか全然わかんねぇの。
だから、ちゃんと全部声にだして喋れ。」
「うち、声にだして喋ると凄いことになるよ。」
すかさず反応すると智士は嫌そうな顔をした。
「どういう意味だ。」
「理解不能な言葉を大量生産する。」
「大丈夫だ。
もう存在が理解不能だからな。」
「……マジ死ね。」
「生きるわ。」



