「ゆき」


もう一度澪が
あたしの名前を呼ぶ

そこであたしは完全に
澪にのまれる




澪の綺麗な指が
あたしの髪に触れて
澪の長い髪が
あたしの頬を伝って
澪の華奢な脚が
あたしの脚と絡まって
澪の蒼い瞳が
あたしの瞳と交差して
澪の柔らかい唇が
あたしの唇と重なって
澪のざらついた舌が
あたしの舌と濡れ合って