そんな澪をあたしは半分
呆れた顔をしながら眺めていた


「ゆき」


あたしの名前を呼ぶ

あたしはその
少し低めの声に反応する


澪の蒼いカラコンが
とても、綺麗。


次第に
マルボロとブルガリの匂いが
あたしに近付いてキツくなっていく

それと比例して
あたしの鼓動も早まる


そして澪の蜂蜜色の長い髪が
あたしの頬に少し触れて、
額に唇が落とされる。

あたしはその唇に少し酔いつつ
澪の瞳を只見つめる





嗚呼、蒼くて綺麗。