こんな奴、くたばってしまえばいい。
「モラルないなぁって思いません?恥ずかしくないんですか?」
「思わないけど」
男の中の一人が答える。
「あなたはそう思われるかもしれないけど、周りの方、少なくても私は思ってるんですよね」
周りを見れば、ほとんどがあたし達の姿を見ている。
見てないで、助けろよ。

まぁいっか。誰もアテにしてないし。

「君もうっざいねー、顔は可愛いのに」
と言い、手を触れようとする。
「汚い手で触んなよ」
手を払い、男を睨み付ける。

次の駅だ。次の駅でこいつらは降りる。
「ほら、降りてくださいよ」
そう言えば、舌打ちをして電車を降りていった。
めんどくさい。馬鹿な奴ら。
とりあえず空いた席に座ると、さっきの女の子がこっちを見ていた。

「さっき、大丈夫だった?」
声をかけると、女の子は目をそらして言った。
「大丈夫です」
「見ない制服だよね、どこ高?」
「いえ、私転校してきて・・・。」
次の駅で降りなきゃ、と言って身支度を始める。
「もしかして、あたしと一緒の学校じゃない?」
あたしも次の駅で降りる。
近くの駅で学校なんて、うちしかない。
「女子校ですか?」
「うん、女子校」
じゃあ一緒だ、彼女は嬉しそうに言った。