パアアアアアッ!! 強く目を瞑った瞬間、目を閉じていても強烈にわかるほど視界が一気に明るくなった。 ――ゴゴゴゴ…… 「ぅわわわわ!!なんだ!?」 「危ないカズキ!こっち来い!」 強く目を閉じ祈り続けることに集中しているせいか、二人の声や恐竜の声、地面を激しく揺らす大きな轟音が遠くに聞こえる。 ――次に目を開けたときには、既に恐竜の姿はなくなっていた。