あ…。 もう試合終わってるし…。 「先輩。もう用意した方がいいんじゃない?」 「あぁ。」 いつもと違って 真剣な顔つき。 先輩が頑張ってきたの、 あたしは全部知ってるから。 頑張ってよ。 見守ってるから。 先輩はさっさと用意を済ませてしまって、 ロッカーへと向かおうとしている。 「その言葉。伝えなくていいの?」 「原先輩…」 霊感があるらしい原先輩に、 あたしの心の中を当てられて ちょっと悔しいけど... 「先輩!!」