『よっこいしょ』 あたしは心の中で呟いて、 ボールをどけた床の上に ちょこんと座った。 「あのさ…」 「はい」 先輩が少し俯き加減で話し始めて、 あたしの隣に座った。 この部屋は狭いし、 汚れてるし、 ボールが転がってるから、 2人で座るには 隙間がほとんどないほどくっつかないと ダメだった。 だから今この状況は...。