階段を駆け上がって、 2階に居る俺の前を通り過ぎる時 「あの...ありがとう」 「い、いいって...」 美少女が俺にお辞儀をするときも ずっと釘づけだった。 それに、最後に最高の笑みを見せて 美少女は3階へ駆けあがろうとした。 「あのさ!」 俺は思い切って美少女を呼びとめた。 「ん?」 彼女はゆっくりと振り向いた。 「名前は?」 「今日転校してきたの。名雲歌波」 ナグモ...カナ、ミ...。 今日1日、 この名前が離れそうになかった。