ただ。 これだけは年々増すばかり。 「やばいっ!南先輩来たよ!」 やばいっ!って...。 俺は化けもんかっ! なんて突っ込んでる暇もなく、 面食いの女子共がたかる。 「またかよ...」 すでに俺の道は塞がれていた。 「和季先輩っ、次の試合いつですか?!」 「ん~…?俺幽霊部員だし...知らない」 誰が話しているかもわからず、 目線も行方不明。 これじゃまるでマスコミだ。