君の笑顔を照らした花火

夏以降、俺はあまり真佐志の家に行かなくなった。

時々行って美雪と会っても、挨拶を交わすだけ。



息が白くなる位、寒さを感じるようになった12月のある日。

バスケ部の部活が終わり、真佐志と同じバスケ部の章弘と3人で帰っていた時だった。



「あれっ? 美雪?」

真佐志が急に立ち止まって言った。



「ん? 『美雪』って、真佐志の妹の?」

章弘が訊いた。



「そう。あれ、多分そうだよな?」

片側1車線ずつだけど、両脇に歩道がある、比較的広めの道路。

俺達が歩いているのと反対側の歩道を、真佐志はチラッと見てから、俺に視線を移しそう言った。



確かに、下校中の美雪が歩いていた。



「ああ」

俺は真佐志がさっき見た方を確認すると、そう答えた。

でも。