もう、大丈夫なのかなぁ?

そう思った時。



花火の光り方がちょっと変化したのを見て、美雪が笑った。



トクン



あれっ?

その笑顔を見て、僕の胸が強く音を立てた。



淡い線香花火の光りで照らされた、君の笑顔。



トクン トクン トクン……



ずっと、見ていたい。

君の笑顔の傍に、ずっと居たい。



僕は、この時感じた気持ちがなんなのか、その時は幼過ぎて分からなかった。