「美穂!!」
「何?」
「ボールとれ!!」
「は?」
ーゴロゴロ
私の足元には、一個のボールがあった。
未だに片想いな私。
きっとさ、このボール投げたら…全てが終わる気がする。
「早くしろ!!」
私は、全ての想いをボールに託して紫藤目掛けて思いっきり投げた。
ーバシッ
「ナイスボール!!」
「…」
「美穂!!」
「ん?」
「俺のために吹けよ。」
お前吹奏楽だろ!!
って。
バカか…。
私は、紫藤の為に何年間吹いてやったと思ってる?
なんか…期待しそうで怖い。
「美穂!!受け取れ!!」
「は?」
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