俺は自分の耳にイヤホンをいれて小さな音量で音楽をかけた。


音は小さいから隣ではなす彼女たちの会話はまだ聞こえてくる。


まみさんの隣の、つまり俺の隣に座る女の子がふっと俺のほうを見てきた。




「まみの彼氏、あたしの隣の人と同じ高校じゃない?」

「あぁ、そうだねっ」



そーなのか。

もしかして俺の知り合いだったりしねーのかな。

ちら、とまみさんの方をみると彼女と目があってしまった。

なんか気まずくてすぐにそらすけど。