キス……しちゃったんだ…。 気付くとあたしは 自分の唇に手を触れていた。 「……そんなに気持ち良かった? ──────―俺のキス。」 ニヤリと意地悪そうな笑みに 「〜っ!ば、馬鹿みたいな こと言わないで下さい!!」 と近くにあった枕を先輩に 投げ付けた。 ボスッと先輩に当たり あたしが投げた枕は床に落ちた。 「………ふーん。 …………素直じゃないヤツ。」 と小さく呟きながら 先輩は床に落ちた枕を拾った。